データから見てみる!日本酒
まっこと、データも見てみるぜよ。
酒屋らしいお話を・・・
酒と出会った時に、試飲できればいろいろわかるけど、
そうでない場合に、データから判断することができます。
また、試飲して得た感じの「なぜ?」をデータから理解することもできるのです。
もちろん、目安としてですけどね。
たとえば、こんなの見るでしょ?
南の裏貼りです。「酒歴」と言います。
わかりやすく話したいので、これを例にしますね。
ウチで作った酒歴をまとめた納書。
まず、ここ。
「松山三井」という酒米が原料米。
40%精米(削って)残った60%を酒造りに使用している。
ってことですね。
そして、この3つが、おもしろい。
ザックリ説明します。
日本酒度
俗に言う、甘い辛いの目安。
液体としての比重のことなんですけど、
糖度が高いと比重が重い、糖度が低いと比重が軽い。
それを、専用の器機で計るんです。
分かり難いですね。
±0を基準に、-の数値が高いほど甘く、+の数値が高いほど辛いってことです。
全国的に販売されてる大手の酒に、±0くらいが多いです。
高知は、ほぼ、日本一端麗辛口です。
+8は、しっかり辛口の範囲ですよ。
酸度
喉越しのキレですね。
大体、0.8~2.0くらいの数値が多いようです。
1.8だと、シャープにキレがいいでしょう。
アミノ酸度
味わいの濃淡って感じです。
これも、0.8~2.0くらいが多いと思います。
あまり高すぎると、雑味に感じてしまうこともあります。
1.4だと、軽く濃醇なほうでしょう。
ここで、足し算!
造りに信頼高い酒米「松山三井」
吟醸並の精米歩合60%
しっかり原酒の18度
ドライな日本酒度+8(辛め)
シャープなキレの酸度+8(キレがいい)
味わいボディ太めの1.4(味わい太め)
こんな風に書いてみました。
んー・・・分かり難いなぁ。
私なりには、シャープでドライだけど味わい深い。味わい深さがシャープでドライをやわらげて、キレがいいのに太さもある。みたいな感じですよ。
これね、以前にお話をした「きき酒の仕方」を使いながら、酒歴を眺めてみる。
そんなのでいいと思います。
感覚も好みも、それぞれですから。
あくまでも1つの目安です。
追熟成しちゃうと、酒の姿は変わっちゃいますしね(^-^*)
酒の楽しみの1つになればいいなぁ(‘-‘*)
「キレがよくって、おいしいねぇ」
「幅もあって、おいしいねぇ」
って、にぎやかに楽しいひととき。
やっぱり
酒をのまなはじまらん🍶