真似から始まる🌱





見様見真似





笹掻いた牛蒡と一緒に
濃いめの割り下で煮て食う

そんな解説で分かるツウもいる?

土佐で言えば
坂本龍馬も好きだったらしい
軍鶏鍋(しゃもなべ)
お馴染みの平蔵さんなんか
年中食ってた?

違うモノになるのは
承知の上での
見様見真似

いいんだよ
なんでも
真似から始まる

一回の真似なら
一回だけの真似
一生真似したら
一生の真似
そしたら
そらぁ
ホンマモンやって

ん~
酒呑みは懲りないのだ


こんなモンで
どうだ?


牛蒡は
食べ応えと香りを楽しみたいから
皮付きのまま
厚め大き目の笹掻き


ついでと言っちゃあなんだけど
味のシメジ
こいつが
なかなかいい脇役


旬のモノは
有る内に食っとけって

ニンニク葉を
どっさり

すでに
軍鶏鍋じゃない


トドメが
これだ

若鶏もも肉

筋肉質で引き締まった軍鶏とは
ぜんぜん違うって

これらを
割り下で煮る


でも
こっちの方が好きって人
多いと思うよ

あの頃の軍鶏は
肉質硬めだろうから


牛蒡やシメジが
いい感じになってくる


追い打ちをかけた
豆腐に
旨味も香味も
シミシミ


あんまり濃い味にしちゃうと
煮シメになるから
少し淡い感じに


適当によそって
熱いうちにやってくれ


これくらいの濃さが
丁度好きな塩梅

ここに
煮詰まってきた割り下を
チャラッとかけて食う

真似するのは
肴だけじゃなく
酒を呑む場面諸共

いろいろ全部
真似したい

基本の型は外さず
多少のアレコレは
遊びの内

そこへ
料理と引き立て合う
美味い土佐酒

こらぁ
まっこと
こじゃんと美味いぜよ




緩む





だんだん濃くなる
春色

硬く締まっていた万物が
緩み解け開く


あぁ
だから
硬めの軍鶏じゃなくて
柔らかい若鶏だったのか

酒も
そう

若く鮮烈な味わいと
今でしか会えない香味の
新酒

華やかさ優しさがあり
澄んだ鮮度も魅力の
春酒


朧に煙る春霞
緩く解ける寒気
いつの間にか温む水

宵から鍋をつつきながら
まっこと美味い土佐酒を
こじゃんと楽しんでつかぁさい


土佐の高知は酒の国

酒をのまなはじまらん🍶




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