「THE」を冠する。日本酒 高知
その昔
「紀貫之」という方が土佐に来たのです
当時の土佐の国は「遠流(おんる)」の地
「すっげえ遠くて僻地だから
帰って来らんないだろうー!」
ってことで
主に政権争いに敗れた方々の
追放先だったわけですよ
紀貫之さんもその一人
きらびやかな京の都から
何も無いド田舎に行かされるんだから
まぁ嫌で嫌でたまらず
愚痴ってばかりだった紀貫之さん
ところがところが
来てみりゃこれが
暖かくて過ごしやすいし
海山里は豊穣で食い物うまいし
小賢しい理屈やしがらみ無いし
「おきゃく」は楽しいし
すっかり土佐の国が好きになっちゃった
「おきゃく」ばっかりしてたもんだから
さて京に帰る⛵となっても
土佐の国に未練タラタラで
アチコチ寄っては「おきゃく」しちゃって
なかなか帰りゃしない始末
その紀貫之さん
京へ向かう船上から
白浜と松原に舞う鶴を歌に詠んだという
その松原の向こうにあるのが
高知の酒造業界最大の蔵元
「酒王 土佐鶴」
高知県中東部の安田町に蔵を構えてる
その土佐鶴に「THE」を冠する酒がある
「THE」
それはその物を代表する重さを持つ
■使用米 山田錦
■精米歩合 30%
■日本酒度 +4
■酸度 1.6
■アルコール度数 17度
袋吊りで雫だけを集めた
純米大吟醸原酒
蔵人の情熱と練達の技が醸せし
土佐鶴を代表する酒
言われないとわからない遊びもあり
土佐じゃ土佐鶴
その真価をぜひとも