雨と息子と肉

まっこと、えい雨じゃ。

今日は35日振りの雨でした。気温25℃。湿度は高めながら、涼しい朝です。

熱く焼けて埃にまみれていた道路も建物も、すべてが洗われて気持ちよくなりました。

所用があり、息子と二人で四万十方面の黒潮町大方に向かいました。
7時出発で、高知市から土佐市→須崎市→中土佐町→四万十町窪川→黒潮町佐賀→黒潮町大方まで、約2時間の道のりです。
窪川までは高速があり、トンネルだらけの山間を走ります。

東西に広がる高知県は窪川を境に、文化が違います。
酒も、窪川より東は淡麗辛口、窪川より西は豊潤甘口。
醤油も同じですよ。
窪川は、東西の接点で、甘い辛いが融合している感じです。
そんな違いがあるのは、窪川の手前に「久礼坂」と呼ばれる山道があり、往来を困難にしていたからです。
今は山間を抜いた高速を走ります。
高速から見下ろせる谷間ばかりの地形には、雲や霧がいっぱいです。

約1時間で窪川です。
そこは山間の盆地で「霧の里」と呼ばれています。
霧に寒暖の差、また風の影響が少なく、高知県屈指の田園地帯でもあります。

そんな窪川を過ぎて海沿いの黒潮町佐賀を抜けて黒潮町大方まで、高速が無いので下道を1時間です。
佐賀も鰹の水揚げ基地です。
大方には広大な砂浜「入野浜(いりのはま)」があり、サーファー、釣り人、観光客にも人気です。

さて、黒潮町大方でのちょっとした用事をサッサと済ませ、トットと帰途につきますが、息子の狙いは、窪川にある道の駅「あぐり窪川」です。

「お父さん、今日のメインは、あぐり窪川やきね!」

はい。寄りました。

窪川は、美味しい米の産地でもあります。
その米で育て上げた「四万十米豚」の串焼き!

肉がデカイ!
すごく美味いんですよ😋

お顔NGですが、串焼きの煙がすごくて、お二人ともゴーグルを装着しています。

特製のタレを揉み込んだ大ぶりの四万十米豚の塊を串に刺して、炭火でじっくり焼いています。
芳ばしくみずみずしく、噛むほどに旨味があふれます。
ひと串の満足感が半端ない!
父息子でベンチに座り、モギュモギュ味わいましたよ。
あと、豚肉餡たっぷりの「あぐり窪川豚まん」もいただきました。

そして、窪川と言えば、

「日の出桃太郎」文本酒造さん!

あぐり窪川でも、フルラインナップです。

文本酒造さんは、以前ご親戚の文本晶さんに仕事でお世話になって、ご縁をいただきました。
文本酒造さんは、醸造石数50石(一石は一升瓶換算で100本)の、高知県で一番小さな蔵元です。
小さな蔵元ならではの、丁寧な手造りをされています。

四万十米豚の串焼きに満足感いっぱいで帰途につきました・・・が!

そりゃあ、もう、気持ちは「桃太郎」です。

今日の漁獲は真鯛の刺身(買いました)

いごっそうは個人的には、特別純米が好きなんです。桃太郎特別純米は窪川産「吟の夢」で造られています。

最初は、ぬる燗で。柔らかい口当たりと香りに、フワッとした旨味がたまりません。
芯がしっかりしています。

そして、冷やした桃太郎特別純米を。

いゃ~、表情が違います!

酒から受ける印象も、温度や状態などで様々な感じがするものです。
芸術や音楽などにも言えることだと思いますが、あれこれ言葉にして解ろうとせず、ただただ味わうと、酒は思いもしなかった香りや味わいや幅やキレや・・・いろんなものを感じさせてくれるでしょう。

桃太郎特別純米で、お肉もいただきました。
息子のリクエストで、アッサリめのすき焼きです。
うまい!うまい!

息子も、大絶賛です!(肉だけ)

文本酒造「日の出桃太郎」

いい酒です。

 

やっぱり

酒をのまなはじまらん🍶


TOP