マイナス2℃
まっこと、暑いのぉ☀
毎日の暑さが堪えますね。この暑さは、しばらく続くようです。くれぐれも、ご自愛なさってください。
今日は、お酒と温度について、お話しようと思います。
様々な物がそうであるように、お酒の保存にも「適正な温度」があります。お酒が、ちゃんと元気に居られる環境ってことです。
日本酒に限って言えば、搾った後と瓶詰めの時の2回加熱殺菌(火入れ)をして常温保存できるものでも、20℃を超えさせたくないですね。
☆搾った後、生のままで冷蔵貯蔵し、瓶詰め時に火入れする「生貯蔵」
☆搾った時に火入れをして冷蔵貯蔵し、瓶詰め時には火入れをしない「生詰め」
☆一切火入れしない、生のままの「生々」
これらの「生」系は、冷蔵保存が必須です。
販売在庫としては、安定して劣化させない温度で、だいたい3℃位がいいと思います。
バックアップとしての在庫は、すぐに販売に回らないのならば、お酒が「うつらうつら」している状態のマイナス2℃位での保存が望ましいと思います。
いごっそう酒屋は、マイナス2℃保存しています。
「生」のお酒はマイナス2℃で半冬眠に近い状態で、保存されるだけでなく、育ちます。一般的に「熟成」と言われる状態ですね。
6ヶ月以上熟成すると、お酒に落ち着きと深みが増してきます。「ボディが太くなる」といった感じがします。1年を越して熟成されたお酒は、一口の「飲んだ」感、満足感を大きく感じます。
ただ、なんでもマイナス2℃に放り込んでおけばいいと言うわけではありませんよ。しっかり造り込まれた健全な酒質あっての「育ち」です。
ご紹介させていただきますのは、
今年2月に搾りたてが、いごっそう酒屋のマイナス2℃冷蔵に入りました。数本ずつ店内の3℃冷蔵に移して販売しています。熟成としては、まだ若いのですが、ゆっくり落ち着いて保存できています。
「南特別純米無濾過生原酒」は、年に1回だけの出荷なので、在庫がなくなると、また来期のお楽しみとなります。なかなか、1年熟成とはいかないんですよね。
マイナス2℃で長い時間を経て育った味わい・・・