痛っ!

 

まっこと、高知の酒はうまいちや。

おいしいお酒は、ちゃんとおいしく飲みたいですよね?

さて、先日は、お酒をおいしく飲むための、お酒と温度のお話をしました。

今日は、もう1つ、お酒をおいしく飲むために大切なことをお話したいと思います。

お酒は大きく分けて、果実や穀物などを発酵させて造る「醸造酒」と、それらを更に蒸留して造る「蒸留酒」があります。

ザックリ言うと、麦を原料に醸造したお酒がビールで、ビールを蒸留して造るお酒がウィスキー、葡萄を原料に醸造したお酒がワインで、ワインを蒸留して造るお酒がブランデー、米を原料に醸造したお酒が日本酒で、日本酒を蒸留して造るお酒が米焼酎・・・といったことです。(誰かに叱られるレベルのザックリ加減です)

蒸留酒は、成分的に醸造酒よりもシンプルで、劣化に強いようです。

醸造酒は、さまざまな成分が混在しています。それゆえ、蒸留酒には無い味わいの幅があるわけです。焼酎と日本酒の味わいの違いを想像していただけると分かりやすいでしょうか。

この「味わい」は、お酒の中に存在するいろいろな成分によるもので、それぞれの成分=分子が混在しているのです。

そこで、こんな実験をしてみますので、ご覧ください。

お酒だともったいないので、ペットボトルのお茶を用意しました。少し飲んで、隙間を作ります。

そして、これを・・・

「衝撃」を与えました。

泡立っていますね。お茶自体が変化している証です。分離しています。

お酒でも、同じことです。

衝撃を与えると、分子が衝突します。それは、劣化を促してしまうのです。お酒が「痛っ!」って言いそうです。

お酒の瓶を振ったりしていませんよね?シェイクしていませんよね?濁り酒などは、ゆっくりと瓶を逆さまにして、またゆっくり元に戻すようにしてください。ガシガシ振らないでくださいね。

おいしい高知の酒を、おいしく飲んでいただけると嬉しいです。

やっぱり、高知の・・・

酒をのまなはじまらん🌿


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